産地レポート

2007年07月16日産地レポート(その他)

現地レポート2007年 張家口市登油坊油坊地区白菜

我が社の白菜基地のある登油坊地区は、張家口市内から車で2時間を要し、内モンゴル自治区のすぐそばに位置しています。
登油坊地区では、今期雨天が少なく白菜の栽培が始まってから未だまとまった雨が降っていない状況です。このような乾燥状態が続いていますが、弊社基地では掘り下げた井戸から潅水を行い適正な生育を保っています。

 

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初期に栽培を開始したものは、すでに結球部分が大きくなっており順調に結球が進んでいました。圃場内には、一部土壌の乾燥のため萎れてしまっているものが見られました。ここでは、3日に一回の頻度で潅水を行っていますが、結球時期に乾燥すると玉が大きくならないことから井戸の水を用いて十分な潅水を行う必要があります。

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これらの白菜は大きいもので700gになっており、ここでの収穫開始は今月下旬から行えそうです。
白菜に見られやすい「アオムシ」、「コナガ」などの害虫は、すでに結球が始まった後中に入ってしまったものは防除を行うことが出来ないため、結球開始前からしっかり防除を行うことが大切です。

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圃場に設置した井戸は、今期の栽培が開始されてからまとまった雨が降っていないことから水位が下がっており、今後の天候が心配されます。
今期は張家口市から西に行くにつれて降水量が少ない一方、東の地域では降水量に問題は無く例年並みだということでした。

管理者の一人の二丁さんは、この登油坊出身で今年45歳になりますがここまでの乾燥は今まで見られなかったということでした。

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この地域では、天候の変化が激しいことから時折雹が見られます。降った雹によって左写真の様に葉に穴があいてしまいましたがこれらは今後の生育に大きな問題は無いようです。

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今期の弊社基地では、7月2日までで定植作業を完了しました。大部分は、ハウスにて育苗作業を行った後移植を行いますが、一部分に直播きを取り入れています。
左写真は、6月16日に播種を行った直播きの白菜ですが、発芽率も良く現在までに大きな問題は見られていません。

直播きは、定植した株のように根痛みを起こさず、生育が早く進むメリットがありますが、発芽せず欠株する心配があることから大部分は育苗作業を通して定植を行います。

次回は、収穫が開始直前の圃場状況を皆様にお伝えさせていただきたいと思います。

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