産地レポート

2007年10月26日産地レポート(上海)

現地レポート2007年 上海市崇明島地区 茄子

弊社の崇明島地区では、昨年度12月から現在まで1年間にわたって茄子の栽培を行ってきましたが、今月25日に最後の収穫を行い、今期の栽培を終了いたします。
今期の栽培では、褐紋病、センチュウなどによる影響で昨年度に比べ収量が下がってしまいました。<br><br>
しかし、栽培期間中に長雨や大雨が降ったなか、大きな根痛みが見られず、今年の目標として掲げていました高畦に作ることと、排水溝の整備の効果が見られました。
今回の現地レポートでは、収穫最後となった圃場の状況を皆様にお伝えさせていただきたいと思います。

 

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今期は、9月に2回の台風が中国に上陸しました。この到来時には弊社の基地のある崇明島では大きな被害はありませんでしたが、強風のため葉と花が落ち、左写真のような風擦れ果が多く見られました。
そのため、台風通過直後は収量が極端に下がってしまい、回復するまで10日程の時間がかかってしまいました。

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その後生育は回復したものの9月下旬からすでに気温が下がってしまい茄子は高温を好む作物のため、収量は上がらないまま今期の栽培終了を迎えてしまいました。

 

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今期の収量が上がらなかったもう一つの原因として、「ネコブセンチュウ」という害虫被害が挙げられます。この被害を防ぐために弊社では「トルバム茄子」という病害抵抗性をもつ品種を接ぎ木することで対策を行っていますが、今期はこの接ぎ木が足りなくなってしまったことから一部自根のまま定植を行ってしまいました。

そのようなところでは、やはり「ネコブセンチュウ」が発生し、枯死したものが多く見られました。被害が酷い株を抜き取り根を見てみると左写真のように根に大量のこぶが見られます。

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今期の栽培は終了いたしましたが、来年度の栽培に向けて今期の栽培管理方法の反省を農場スタッフと行い、安全な管理を行い、収量を最大限に上げるための方法について認識を深めるようにします。

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