産地レポート

2008年04月03日産地レポート(天津)

現地レポート2008年 河北省唐山地区 青首大根

約半年の長い期間に渡り行ってきました福建省晋江地区での青首大根栽培も残すところ1ヶ月余りとなっており、産地の切り替わり時期に差し掛かってきました。

弊社では、夏と冬の2大産地(夏:内モンゴル地区近くの豊寧、冬:福建省厦門)を結ぶ期間に唐山、崇明島にて栽培を行っています。今回は、普段ご紹介させていただいております崇明島地区のもう一つの産地である河北省唐山地区で行われているハウス大根についてお伝えさせていただきます。080-02.jpg
唐山では、日中はようやく寒さが薄れ春らしい気候になってきましたが、朝晩はまだ寒く2〜3度と低い状況です。こちらの産地では、崇明島での収穫が終わる5月下旬の収穫を目的として栽培を行っています。冬期の気温が大きく下がるこの地域では、ビニールハウス内での栽培を行っています。今期は3月1日から播種を開始し、 同月 日までに106畝の播種を行いました。ビニールハウスの栽培では、害虫の侵入が基本的に無いことと併せ、地温が安定していることから、通常の露地栽培と比べ安定した高収量を上げることが出来ます。
080-03.jpg最も初期3月1日に播種を行ったものは左写真のようになっています。現在は本葉が5〜6枚程になっており、今後1週間程で根の肥大期に入ると思われます。080-04.jpg
今回の調査時には、全体的には良好な生育を示していましたが一部に高温障害が見られました。左写真のようにこのように葉が黄色く焼けてしまう現象は、太陽が昇りハウス内の気温が高い状態の時に発生しやすく、またこの高温時に外部からの空気が侵入し流動した場合により発生しやすくなります。
そのため、今回見られた高温障害はハウスの入り口付近の場所で多く見られました。
080-05.jpg
ビニールハウスや、トンネルマルチの栽培ではマルチ内部の温度が38℃以上になると高温障害が発生しやすくなります。そのため、今後更に気温が高くなってくることから、ハウス内の気温変化に注意し、極端な高温にせずに管理していただくように再度原料部スタッフと確認を行いました。
次回のこちらからの現地レポートでは、播種が始まったばかりの露地栽培の状況についてもお伝えさせていただきたいと思います。

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